ここだけの話④。


この世界の物事には必ず二極があって、その相対するものには『概念と実存』の性質がある事。

「Blank and Existence」の考え方をどう活かせるかと考えた時。

『心理的なバイアスを排除して論理的な決断ができる。』という事が大きいと考えます。

「Blank and Existence」が哲学であるため、やはり『行動経済学』『心理』『宗教や思想』といった部分に主に有効であると考えます。

といってもわかりづらいと思うので2つ例を出します。

①は『行動経済学』の考え方で「ハリケーンカトリーナとAIDS」の死者と寄付金の関係

②は『心理』で「戦争における点と面」

①「ハリケーンカトリーナとAIDS」の死者と寄付金の関係


ハリケーン・カトリーナは、2005年8月末にアメリカ合衆国南東部を襲った大型のハリケーンです。

死者1836名、行方不明者705名の被害でした。(Wikipedia)

それに対しHIVの2005年の年間死者数は190万件。(AFP通信)

死者だけの単純な計算にはなりますがHIVはハリケーン・カトリーナの約748倍という規模のスケールの違いがあります。

しかし、寄付金はハリケーンカトリーナの方が多かったということ。

ワクチンで助かる命はあるし、ウィルス性の病気なので地球規模で未来にも影響がある。

ハリケーンカトリーナはエイズに比べると局所的であるし短期的な被害。

死者のデータだけを見たら明らかにエイズに寄付する方べきなのではないかと感じますが実際はそうでは無かった。

これはメディアによる影響だと考えられます。

エイズが世界中で多くの死者を出している事は多くの人の共通認識ですが、テレビに映るハリケーンが家々を吹き飛ばす様や荒野になった街のビジュアルのインパクト。

今、ネットでよく聞く「バズる」という現象と似ていると考えます。

内実よりもそのインパクトに動かされるという心理。

このことはハリケーンカトリーナは『点』でありエイズが『面』であった事と考えることができます。

『点』は認識しやすく、『面』は認識しにくい。

心理や感情というものには知らないうちにバイアスがかかっていて、それが非効率である事があるという例です。

戦争における『点』と『面』

前記の例は両方寄付金という善意のためそこまで優劣がつけにくいのですが、、、

心理的なバイアスが最も危険な形で現れるのが戦争だと考えます。

戦前の日本の様に天皇陛下万歳、大日本帝国万歳、大和魂、などというプロパガンダのバイアスがかかった時に、その『点』に目を奪われて『面』が見えなかった事を強く反省し、それを継承している人がどれくらいいるのか私には疑問です。

『戦争は良くない』という事は義務教育やテレビなどで刷り込まれている人が大半だと思いますが、本当に反省しなくてはいけないのは『点』に目を奪われ『面』が見れなくなるという人間の心理性質ではないでしょうか。

ネットでは嫌韓の人達が韓国人を誹謗中傷するコメントをよく見かけますが、非常に残念に思います。

その誹謗中傷の内容もただの暴言だったり、犯罪が起こると韓国人なのでは?などというただの差別です。

確かに竹島問題で国際的な判断の場を避けたりする事はアンフェアに感じる事もありますが。

政治の問題であって国民性の問題ではない。

先日、戦時中に日本の731部隊という組織が中国で行った蛮行を調べました。

人を丸太と呼び、生きたままガス室に入れたり、生きたまま解剖をしたり、細菌兵器を空から撒いたり散々なものです。

【閲覧注意】731部隊 - Wikipedia

これが日本人の国民性によるものと言われたら明らかにそうではない。

それを指揮した石井四郎は京都帝国大学医学部を首席で卒業したエリートです。

731部隊の研究資料と引き換えに戦犯は逃れましたが、本来なら間違いなくA級戦犯でしょう。

彼が戦争という『点』に流れされず『面』を見る事が出来たらと残念に思います。

憎むべきは『人』でもなく『国民性』でもなく『戦争』であり、その戦争とは『点』に翻弄され『面』が見えなくなる事ではないでしょうか。

感情は敬うべきだとは思いますが、俯瞰で見なければ大きな間違いを起こす事もあるという事です。

『点』と『面』

『思考』と『感情』

それらに優劣はつけられません。

しかし片寄りすぎずにバランスをとる事が個人の中で実践できる重要な事ではないでしょうか。

このように二極性の認識が論理的な決断をする際に信頼のおける『よりどころ』になると考えます。

『Blank and Existence』の考え方はまさに有効な視点ではないでしょうか。

次回は宗教に関して書きます。

#現代社会 #作品制作

Blank and Existence